一般社団法人 ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会(VHO-net)概要
一般社団法人 ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会は2001年、ファイザー株式会社の社会貢献活動として第1回ヘルスケア関連団体ワークショップを開催し、その後、ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会として正式に発足いたしました。20年以上の取り組みを経て、2021年12月に一般社団法人化し、「一般社団法人ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会」として、新たなスタートを切りました。
疾病や障がい、保健医療福祉関係者、企業等の立場を越え、各団体のリーダーたちが集い、メンバーが主体的に活動に参加し、より良い医療の実現や生活の質の向上を目指して共に学ぶ場を創出してきました。そして、すべての人がより健康で住みやすい社会をつくり出すことを目的として活動を行います。
今後もヘルスケア関連団体のリーダーとして、さまざまな課題解決ができるよう、独自企画の勉強会の開催、ピアサポートなどの研修、他の団体、研究機関との連携を目指します。
加盟団体:76団体(2023年2月現在)
メンバー:137名(個人会員28名、賛助会員1名を含む)
ご挨拶
代表理事 森 幸子
代表理事 森 幸子
2021年12月一般社団法人ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会として、新たにスタートしました。
これまで掲げてきたVHO-netの理念や活動方針を受け継ぎ、ヘルスケア関連団体のリーダーが互いの体験を尊重し合い、疾病や障がいを越えてつながり、課題を共有し解決を目指して活動しています。
困難な課題は、当事者団体だけで解決できるものではなく、ヘルスケアに関連する様々な団体、保健・医療・福祉関係者、企業等がそれぞれの体験と知識を持ち寄り、学び合うことによって、解決に向かう糸口が見えてくるものです。20年に亘るこれまでの活動で積み重ねてきた力が、さらに広く社会に役立つものとなるために、一つの法人として、時代変化に合った多方面での活動を目指したいと思っています。
私自身、1984年に一般的に膠原病と言われている疾病の一つ、全身性エリテマトーデスという難病を発症。全国膠原病友の会の運営に関わり、また居住地域の難病連絡協議会で活動してきました。団体の規模の大小にかかわらず、組織を運営する課題は共通することが多くあります。それぞれが持つ社会的課題も、団体の運営が安定した状態でこそ、課題解決に向き合う力が発揮できるものです。そういった点でも、私自身これまでVHO-netでの学びと、多くの仲間の皆さんに助けられてきました。どれもが魅力ある活動です。是非、皆様も楽しみながら多くのことが学べる、自己研鑽し続けるVHO-netに関わってください。
理事
阿部 一彦
(Kazuhiko Abe)
氏名:阿部 一彦(Kazuhiko Abe)
所属先:(社福)仙台市障害者福祉協会会長、(社福)日本身体障害者団体連合会会長
地域や全国規模の障害者団体の代表などをつとめています。疾病・障害があっても生きがいをもって元気に生活し続けるためには、主体的な姿勢で社会にかかわることや環境を改善する取り組みを行うことが大事です。
確かに、障害があると困ることや不便なことがありますが、それらを解消するために、社会や関係機関などに働きかけて、活動を展開することは、「誰もが暮らしやすい社会づくり」につながると考えています。
理事
松下 年子
(Toshiko Matsushita)
氏名:松下 年子(Toshiko Matsushita)
所属先:横浜市立大学
VHO-netに関わらせていただいて長い年月が経過しました。また、VHO-net以外のところでも随分、当事者団体のことを学ばせていただきました。そのような中、私は当事者団体の強みとエネルギーにいつも感銘してきました。やはり当事者団体だからこそできることが、際限なくあると思っています。
この度、法人化したVHO-netの理事を担うことになり、とても緊張した思いですが、精一杯頑張りたいと思っています。宜しくお願い致します。
理事
照喜名 通
(Toru Terukina)
氏名:照喜名 通(Toru Terukina)
所属先:認定NPO法人アンビシャス
認定NPO法人アンビシャス 副理事長の照喜名通です。クローン病の当事者、団体のリーダーとして参加しています。今回、設立時の理事として就任することになり、身が引き締まる思いです。さまざまな立場の方々が参加されるVHO-netです。
皆様と楽しく学べるようにするためにも、理事会として長期のビジョンを示し、各種課題の共有と解決に向けて皆さまと一緒に考えていきたいです。どうかよろしくお願い致します。
理事
増田 一世
(Kazuyo Masuda)
氏名:増田 一世(Kazuyo Masuda)
所属先:公益社団法人やどかりの里 認定NPO法人日本障害者協議会
紹介文:VHO-netが誕生する時、患者団体の大先輩のリーダーたちに囲まれて、ワクワクドキドキしていたことを思い出します。違いを認め合いつつ、手をつないでいくことの大切さを感じています。
日々は精神障害のある人たちとともに働いています。
理事
喜島 智香子
(Chikako Kijima)
氏名:喜島 智香子(Chikako Kijima)
所属先:ファイザー株式会社
紹介文:ファイザーの社会貢献活動として、VHO-netの活動を長年支援してきました。そして、いつのまにか単なる「支援」ではなく、皆さんと一緒に考え、悩み、活動する関係となりました。初めは難しいこともたくさんありましたが、今はみなさんと共にさまざまなことにチャレンジしていきたいと考えています。
監事
伊藤 智樹
(Tomoki Ito)
氏名:伊藤 智樹(Tomoki Ito)
所属先:富山大学学術研究部人文科学系(人文学部)
専門は社会学。セルフヘルプ・グループ(アルコール依存、死別体験、吃音)に参加ながら、体験の語り合いがもたらす変化に着目する研究を展開し、人間同士の支え合いとしてのピア・サポートを標榜する。現在の主なフィールドは、難病と高次脳機能障害。
<理念・指針>
1. ヘルスケア関連団体のリーダーの会です。
2. 互いの体験を尊重しあい、創り合う会です。
3. 疾病や障がいを越えてつながり、問題を共有し解決を目指します。
4. 地域での取り組みを大切にします。
5. 企業や他団体との協働を大切にします。
6. 誰もが生きやすい社会を目指します。
<VHO-netの活動指針>
1. 主体的に参加し、お互いの経験から学び合うことを大切にしましょう。
2. 一人ひとりが運営に関わることを目指します。
3. お互いの発言を尊重しましょう。批判や非難はしません。
4. 大切な時間をシェアしましょう。一人が長く話しません。
5. プロセスを大切にして、楽しみながら学習しましょう。
6. VHO-netでの学びを自分の活動に持ち帰り、活かしましょう。
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