<活動レポート>

VHO-net地域学習会の成果

2004年1月、「関西交流会(後に関西学習会)」発足を契機に、VHO-netの地域学習会が全国9ヶ所に誕生し、現在も活発に活動しています。そこに集うヘルスケア関連団体のリーダーたちが、蓄積した知識を相互学習し、励まし合い、認め合い、協力できる関係をつくる場として、仲間の輪が広がっています。そんな地域学習会の有形無形の成果の中から、2つの収穫にフォーカスしました。

患者の声を医療や相談の現場に活かす !

2005年4月、国際医療福祉大学大学院の乃木坂スクールで「患者の声を医療に生かす」という公開講座が開催されました。患者が講師となり、医療関係者や大学院生などが受講するという画期的な「逆転授業」で、多くのVHO-netメンバーが講師を務めました。また、VHO-netワークショップで、患者と医療関係者とのよりよい関係をテーマに議論していく中で、そのギャップを埋める1つのツールとして、2009年『患者と作る医学の教科書』出版へと結実しました。

2008年、九州学習会では「難病相談支援員教育研修プロジェクト」がスタート。九州各県の難病相談・支援センターの相談員が現場での課題を抽出し、患者の声をもとに意見交換を行い、センターが発足して間もない頃、相談員の資質向上に役立てました。

災害時に機能したVHO-netの取り組み

東北学習会では、2006年から「要援護者の視点から見た災害時の対応」として、発生が予想される震災に備え、具体的な対策の構築について繰り返し学習会で議論してきました。その蓄積が2011年の東日本大震災時に、行政機関や地域ネットワークとの速やかな連携につながり、現在も支援が続けられています。

2016年に発生した熊本地震では、VHOnetメンバーが連絡を取り合い、被災された、1日に大量の水を飲まなければ生命にかかわる病気の患者さんに無事、ペットボトル水を届けることができました。 人とつながり、地域とつながる。VHO-net地域学習会が歩みを重ねています。